ヌーベル・ベルデュール音楽教室 音便り

兵庫県伊丹市にあるピアノ・ソルフェージュ教室です。

子供のコンクール、メリットとデメリット

蒸し暑かった夏でしたが、秋風と共に、ようやく過ごしやすくなってきました。
今回は、子供のピアノコンクールについて長く思ってきたことを書こうと思います。

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この時期、夏のコンクールを終えて、悩み切ってご相談に来られる方が多いです

理由は、長く信頼してきた先生がコンクールばかり薦める先生で、最初は受賞できて嬉しかったものの、

もう数年経っても教材は導入レベルのまま進まず、全くドレミが読めない

教材を中心に基礎力をつけることをお願いしても、コンクールをやめるというと、レッスンを一生懸命してくださらなくなった ・・

受賞できなくなったら、興味持たれなくなった等々。

駆け込んでこられる方々には、もう4,5年習っていて、読譜か苦痛、小学校高学年になっても教材は導入レベルのまま、という方もいて驚いています

小学校半ばや高学年にもなって、本選や決勝にまで行った子達が、音符やリズムがほとんど読めない状態というのは、本当に本当に気の毒としか言いようがありません。いつまでも長く習えれば問題ありませんが、今の子供たちは忙しく、習得できる時期は限られているといっても過言ではないからです。

もちろん、先生が努力されてても、家で全く練習してこなかったりであれば、すべて忘れてしまうので、仕方ないかとは思いますが、
(何度も読譜訓練が振り出しにもどるお子さん、うちにもいます

高学年になっても音符やリズムが読めなければ、親御さんのヘルプも難しく太刀打ちできなくなり、反抗期も重なり、いつまでも親御さんのコーチが必要なのは本人も辛く、5年生以上では学習塾が忙しく、中学では部活動で体力消耗し、定期テストなどで忙しすぎて、読譜がつらい状態ではとても続かないでしょう。

そしてその状態でやめれば、トロフィーや頑張った思い出は残っても、数年で忘れてしまい何も残らないでしょう。

音符も読めないのにコンクールに受かっても、実力があるとは全く言えませんし、受賞時の喜びは大きくても、絵にかいた餅ではないでしょうか。

多くの方が長くそれに気づかず、気づいた頃にはピアノに時間がとれる時間もなくなり、結局自分だけの力で楽譜を読んで楽しむ基礎力もつかずにやめていかれるケースが、全国的に多いのではと思います。

ピアノを楽しく学ぶ秘訣は、ソルフェージュ力をつけることと、練習習慣をつけることが土台になります。一定レベルまでは教則本を少しづつでも進めることが大事です。

練習きらいであまり練習しなくて教材が進めなくても、ソルフェージュをしっかりされてれば、少なくとも学校で困らないし、時期が来てやりたくなったら再開もしやすいですね

コンクールをされる方の一番の理想は、ちゃんと読譜力もありコンクールでも受賞し続けられることなのでしょうけれど、並大抵の努力ではできないです。そして、決勝までで落ちる方のほうが多いです。

トロフィーもらっても基礎力つかず想い出だけで終わるより、

自力で譜読みが出来て、先生のレッスンなしでも好きな楽譜を買ってパラパラ弾いて楽しむ力をつけてあげる方が、よほど価値があると思いませんか?

その好きな楽譜というのも、皆さんが素敵!と思えるアレンジは、中級以上がほとんど。(プリント楽譜などの中級表記を基準に)

そのレベルは、チェルニー30番ソナチネ以上です。中級でも最近はコンピューターで作曲もできる時代でより譜面が難しい傾向になるため、チェルニー40番以上、ソナタ以上でないとキツイものもたくさんあります。

また、中学校からの合唱コンクール伴奏を夢に思われている場合、楽譜は意外に難しく、ソナタレベル(チェルニー40番程度)が多いのです

小学校高学年でバスティンなどのレベルのコンクールに受賞してても、中学伴奏の楽譜だとほとんど太刀打ちできなくなる状態です。(簡単に書き換えてもらえば別ですが)

小さい頃のコンクールに躍起になっているお子さんや親御さん、まずは読譜力がついているか時々チェックをおすすめします
長くコンクールの曲ばかりで教材ストップしていると、音符が読めていた子も読めなくなっている場合も多いです。そのまま続けると必ず近いうちに行き詰まることでしょう。


フランスでは、子供のピアノレッスンで、導入から初級にかけて、ピアノよりソルフェージュ(読譜訓練)を長くレッスンカリキュラムに入れています。1時間ソルフェージュ、ピアノ15分を毎週等です。最初はそのくらいで、だんだんピアノの時間が長くソルフェージュが短くなっていきます。

ソルフェージュはフランス語で楽譜の読譜訓練をさし、音を読む、正確な音程で歌う、楽譜に書かれたリズムを正確に打つ、表記された楽語や記号の意味を理解する、などのレッスンをするのですが、

本を読む前に、最初はあいうえお、カタカナ、ひらがなを学ぶのと同じこと。それも読めずに空で覚えて唱えるだけだと、いつまでたっても自分で本が読めないわけで、楽器を学ぶ上で一番必須の項目ですね。

うちでは、幼児や小学校中学年までのコンクール参加は、読譜力もつき、教材もしっかり進んで、余力のるお子さんにしかお薦めしていません。

その土台があって受けてこそ、表現力や細かい技術指導への理解も深まり、本当の集中力や自信もついてきて、コンクールで受かっても落ちても、参加して意義があったになるのだと思います。

またコンクールは”審査員の好み”にかなり左右され、絶対の評価ではないので、結果に一喜一憂しないことも大切だと思います。今の時代、指導者の指導力もあがり、挑戦される方々の多くが上手なので、決勝で金賞とれるレベルのお子さんも本選で落ちることさえあります。


この点を理解し、大きくなって受けるコンクールのメリットは沢山あります。コンサートで失敗すればお客様や主宰側に迷惑をかけるけれども、コンクールでの失敗は人に迷惑かけず自分の肥やしになり、反省して次の成功をつかむ良い修業となるからです。

個人が簡単にコンクールをたちあげられるようになり、タケノコのようにコンクールが全国で行われていますが、

何より基礎力が子供たちの将来に一番大切である事を忘れないで、上手にコンクールを利用されますよう、祈ってやみません






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伊丹市 ヌーベル・ベルデュールピアノ教室
伊丹市・宝塚市・神戸・大阪などから通われるピアノ・ソルフェージュ教室です。
クラシックピアノで4年間ウイーンとパリの音楽院に海外留学した経験、
指導法スペシャリストより効率よく学べる幼児教材と指導法を学び
実践してきた経験、
コンクール審査員の経験などを生かし、幅広い年齢層とニーズに対応します。
幼児が初めて習う趣味のピアノはもちろんのこと、音高・音大受験希望、
音大卒業され講師をされてる方など、様々なニーズの方が通われています。
楽しく学ぶために、希望者にはクラシックのみならずポピュラーも多く取り入れています。
基礎をしっかりつけて効率よく学びたい方、お気軽にお問合せください。

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  1. 2017/09/24(日) 17:43:00|
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