昨日は、パリで2年間お世話になった、ジェルメーヌ　ムニエ　先生の、没後10周年命日でした。




2006年6月27日に86歳で亡くなられましたが、80を超えてもひっきりなしに世界中から生徒さんが集まり、亡くなる2日前までパリ・エコールノルマル音楽院（アルフレッド・コルトー設立）の演奏試験を気にされていらしたそうです。

気になる生徒さんの試験に付き添いたいか、レッスンをしたくて、無理に退院されたのかもしれません。
試験の2日前に退院して家に戻られる途中で急変して亡くなられたということで、大変なショックを受けたものでした。

とても厳しいレッスンでしたが、先生のおかげで数年の間にどれだけ多くの力をつけていただけたか、感謝してもしきれない思いです。
先生のレッスンは、”先生のレッスンがいつまでも必要でないように、自分の力で楽譜を精読し音に表わせるよう、応用できることを明確に示してくださる”レッスンでした。

それと、作曲家によるスタイルの違いも明確で、特にショパンやフランス音楽の表現は、素晴らしかったです。

また、ドイツの作曲家とフランスの作曲家の曲の奏法の違いを、最初のレッスンで示してくださったのを、覚えています。

ただ「こうしなさい」ではなく、”自分で応用できる指導に感謝”と当時多くの門下生が言っていました。

「必要なことは、楽譜にすべて書いてある。日本人は、丁寧に読み込まない人が多い。大曲をあんなに立派に弾けるのに、どうして小曲を自分だけの力で仕上げられない人が多いのか・・日本に帰ったら子供たちに、ソルフェージュを教えなさい。」

と、パリ最後のレッスンで言われたことをしっかり受け止め、

私も次の世代に「　自分の力で正確に読めて演奏できる力」を伝えたいと、日々指導させていただいています。

また、ムニエ先生は、自宅スタインウエイとベーゼンドルファーがあり、主にベーゼンでレッスンされていらしたのですが、その理由を語ってくださったことがありました。

「ベーゼンは、高音部の弾き方に気を使ってないといけないの。気を使って弾かないとすぐ音に出るから、自然とピアノが教えてくれて気を使って弾くようになるのよ。

ピアニストは、ピアノを選べないでしょ。ベーゼンで気を使って練習していれば、どんなピアノにあたっても、その楽器のベストを引き出せるようになるから、私はベーゼンでレッスンしているのよ。

私は、疲れているときはスタインウェイを弾き、元気な時はベーゼンを弾くの」

楽器メーカーの違いはそれぞれの良さがありますが、気を使って練習すればするほど応えてくれる楽器でレッスンを受けられて、本当に幸せだったと思います。

昨日は先生のご冥福を祈り、ＳＮＳで、先生の教えと遺志を継いで指導している多くの門下生と繋がり、思い出を語っていましたが、亡くなってもなお影響力の大きな先生の素晴らしさに感じ入っていた一日でした。






伊丹市　ヌーベル･ベルデュールピアノ教室
伊丹市・宝塚市・神戸・大阪などから通われるピアノ・ソルフェージュ教室です。
クラシックピアノで４年間ウイーンとパリの音楽院に海外留学した経験、
指導法スペシャリストより効率よく学べる幼児教材と指導法を学び
実践してきた経験、
コンクール審査員の経験などを生かし、幅広い年齢層とニーズに対応します。
幼児が初めて習う趣味のピアノはもちろんのこと、音高・音大受験希望、
音大卒業され講師をされてる方など、様々なニーズの方が通われています。
楽しく学ぶために、希望者にはクラシックのみならずポピュラーも多く取り入れています。
基礎をしっかりつけて効率よく学びたい方、お気軽にお問合せください。

伊丹市　ヌーベル･ベルデュールピアノ教室　レッスン案内はこちら
伊丹市　ヌーベル･ベルデュールピアノ教室　講師の紹介はこちら
ピアノ教室　お問合せお申し込みはこちら


にほんブログ村

にほんブログ村

暑くなりましたね・・今年は猛暑だとか予想されていて、今からこんなに暑くてどうしましょう

教室用の夏用スリッパ、いつもは通気性のよいメッシュ加工されたもの、竹ひごのようなので編んだもの、などを使用していましたが、

今回はもっと衛生面を考え、シュニールタオルをプリントした高級感のあるビニール素材のにしてみました。

バックなどでも人気のレイクアルスターのものです。　今度のは、時々拭けるのがいいです♪



結構気持ちがいいと人気で、よかったです♪
男性用は、茶色の無地ラバー風スリッパなどご用意しています。